合掌
とある中学校でのマラソン大会で、心臓に病気を持った男の子が、親や先生の反対を押し切って出場しました。
その男の子は何としてもマラソン大会に出て走りたかったのです。
その想いに負けて、絶対に無理はしないという条件で、大会に出場することになりました。
そして、大会当日。
男の子はピストルの音が鳴り響くのと同時に、物凄い勢いで走り出し、見事1着でゴールしました。
その光景に、観客の皆が拍手喝采で彼を迎えました。
しかし………
ゴールした直後、突然、地面に倒れ込んでそのまま亡くなってしまいました。
死因は、心臓麻痺でした。
後日、彼がゴールした瞬間の写真を撮っていた中学校の先生が、その写真を現像してみたところ、信じられない光景が写っていました。
ゴールする彼を拍手喝采で迎えている観客たちの手が、皆一斉に閉じていて、
まるで彼に向かって手を合わせているかのような光景でした………